このたび、リンクスインターナショナル様からライターである私、山本に記事数回分の貴重なスペースをお預かりさせていただくことになった。 内容は好きに書いて構わないということだったので、筆者のPCに対する思い入れと同時に、PC関連で役立つ情報を発信できればと思う。 そこで、第一回のこの記事では上にあるタイトルどおり、PCケースに関するお話を書いていこう。読者の方のPCケース選びの参考になれば幸いだ。 筆者のPC遍歴、ケース編 筆者の経歴やPC遍歴と言っても、それほど特殊なものではないが簡単に……。筆者は将来、PCを使った仕事に就きたいと漠然と思っており、専門学校卒業後にソフトウェア開発を行なっている中堅会社に入社。その後友人の誘いで編集業を経てフリーライターに転向したという経緯がある。 筆者にとっての最初のPCは、高校卒業時に両親に購入してもらったPC-9801だった。当時はまだ、DOS/V(OS)が動くPC/AT機が主流ではなく、NECのPC-9801全盛期。HDDは20MB(メガですよ~。ギガじゃないです)でウン万という時代だった。PC-9801を購入してもらう以前から、友人にPC-8801を触らせてもらったり、MSXという、PCの中では安価な製品を貸してもらったりということがあったが、それがPCに興味を持つきっかけだったのは間違いないだろう。 その後、就職祝いとして両親に(高価だったため、車を買ってもらう代わりに)購入してもらったAppleのMacを入手。就職後にはDOS/VやWindows 95が動いているPC/AT互換機を会社で使用することになったため、初めてのPC自作を行なった。 さて、前置きが長くなったが、筆者はここで初めてPC自作用のPCケースを購入することになる。購入したCPUとマザーボードはIntel Celeron 266MHzとASUSのATXフォームファクターのP2B。これが収まり、なおかつ電源付きの安い製品を探したところ、5,000円足らずのよく分からないメーカーのPCケースを購入することができた。このケースは割とコンパクトでCPU部分の上に電源が配置されるという現在では考えられないレイアウトではあった。しかし、当時のSlot 1という(Celeronは基板むき出しだったが)ファミコンのカセットのような形状のCPUは、CPU側面にクーラーが付いており、高さはそれほどでもなかったため問題はなかった。後から友人にもらったThunderbirdと呼ばれるAthlonでは、今と同じようなパッケージで、CPUの上にクーラーがくるレイアウトだったが、電源とクーラーの隙間がわずか5mmほどという状態になるものの、なんとかケース内に収まった。このため、最初に購入したケースはずい分と長く利用したものだ。このPCケースはCore 2 Duo E6850を購入するまで、約10年ほど利用していたことになる。 そして、上記のCore 2 Duoの購入を機に、新たな自作PCを製作。その際に購入したPCケースが、Lian LiのPC-101Bだ。PC-101Bはフルアルミ製で当時の実売価格は25,000円前後。電源も搭載されていないのにこの価格である。PCケースにお金をかけたことがなかった筆者にとっては高価な製品だ。 […]
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